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ま 真瀬もと(ませもと)

「太陽は夜に惑う」真瀬もと

Photo 「太陽は夜に惑う」真瀬もと

<あらすじ>

紅砂の国ザハナを訪れた朔人。エキゾチックな街並みで、映画から抜け出した“シーク”のような男アーキルと出会った。彼に連れられて行ったのは、喪われた砂漠の都スツ。その廃墟のなかで、朔人はアーキルに情熱的に抱かれる。ところが初めての恋を自覚した途端、アーキルがザハナの王族であること、そして十年前に朔人の兄を死に追いやった仇であるかもしれないことを知り…。オール書き下ろしラブinアラブ。

<コメント>

真瀬先生が、アラブに挑戦!ですよ。

痛くて、切ない真瀬色が、アラブのピンクラブラブ(イメージ・・(^^;)ゞ)にどう挑むか、すごく気になっていて大阪で買ってきた作品です。

いやあ・・舞台がアラブであっても、しっかり真瀬作品でした。

痛くて切ないは、健在で、アラブを舞台にしていましたが、権力闘争、家族の確執、虐待、暗殺と血なまぐささは、ダークな真瀬色そのものでした。

時は、映画にまだ声のはいっていない時代のこと、英国が権力をふるい、アラブ諸国とのあいだにきな臭い戦いが始まろうとした不穏な時代が背景です。

エキゾチックな映画をとりたいとアラブにやってきた映画監督と、彼の世話係としてやってきたサクト・モリシタ。

ハンサムで金持ちなアラブ人アーキルと知り合いになり、ほんわかムードで始まりましたが・・

ここまでは、よくあるアラブの出だしなのですが、甘い出会いに油断していたら、一気に真瀬ワールドでした。

サクトの兄の死にアーキルが関係しているのではないかとい疑惑がうかび、惹かれながらも、不信感を抱き、真相を暴くためにアーキルの懐へ。

アーキル暗殺事件や、サクトの兄の死の謎がからみあい、まったく甘くありません。

背景であるアラブ世界も緻密な表現から重厚な雰囲気を醸し出していて、BLというよりアラブを背景とした推理小説っぽいお話でした。

真瀬作品がお好きならアラブに惑わされず、手に取られることをオススメします。

「熱情の契約」真瀬もと

31856221 「熱情の契約」真瀬もと

<あらすじ>

総てを彼の王に奪われた。純潔も、子供らしい夢も、家族と過ごす少年期も、密やかな恋心さえも―。そして月日は流れ、今や氷の鎧を傷ついた心にまとい、退廃の日々を送るクリス。一方、クリスの許を去った後、貧しい労働者階級から英国有数の事業主までへと成り上がったロドニー。その二人が十年ぶりにロンドンで再会を果たした。そこで彼らはある取り引きをすることとなり…。愛と憎しみのアンビバレンツ。

<コメント>

買っていたのによんでなかった・・真瀬せんせ、すみません。

痛いです。真瀬節炸裂の痛さです。

不器用で強引な攻めを、信用しきれないガラスの心をもった繊細な受け

お互い想い、求め合っているのに、うまくいかないんです。切なくて、心が痛いです。

主人公クリスを傷つけてしまったと思い込み、クリスの幸せのために身を引いたロドニー

しかし、ロドニーに捨てられ、家族から厄介者扱いされ、牧師に洗脳され、精神科で治療を受けさせられクリスは、大きな疵を負ってしまいます。

ロドニーを愛しているのに、そんな自分を嫌悪し罪悪感にさいなまれるクリス。

放蕩で自堕落な生活をおくるクリスを理解できないロドニー。そして、ロドニーと、家族の名誉のために再び身を引くクリス。

同性愛が、宗教と法律で禁忌とされた時代の話なので、余計にクリスを苦しめます。

ロドニーは成り上がり者だから、そのあたりのクリスの苦しみが、歯がゆくて、家族も、友人も、家柄も、国も、何もかも捨ててしまえばいいと詰め寄りますが、やはりクリスを苦しめるだけです。

事業をすて、単身クリスを追ってきたロドニーの力強さに、読者も、もうそろそろ許してやってもいいんじゃないとクリスに言いたくなりますよ。

ロドニーを愛している自分を許してあげようよって・・・

ハッピーエンドを迎えて後のラストの短編は、ほっとさせられますよ。

クリスがやっとロドニーに甘えています。

同性愛であっても最後はみんなに受け入れてもらえる話の多い昨今、同性愛の厳しさを思い出させてくれる作品でした。ひりひりするような、ストイックな主人公の想い、大人のビターです。

「上海夜想曲」真瀬もと

31965052「上海夜想曲」真瀬もと

<あらすじ>

竜胆が好きだった。彼は凛のことを、その花に似て綺麗で可愛いと言ってくれた。その花は彼の瞳と同じ、瑠璃色をしていた―。大正八年。十八歳の秋里凛は、英国から来た貴族の青年エドモンド・フォスターと東京で出会った。やがて相思想愛となった二人は、日本を離れて異国の地へと渡るが…!?凛を襲ったあまりに過酷な運命、そして哀しみに寄り添う真実の愛。上海租界に花開くドラマティック・ラブストーリー。

<コメント>

毎回期待をはずさず、痛くて切ない話を書いてくださる真瀬せんせ!

今回も、ものすんごく痛いです。

最初の40ページだけですよ、蜜月は?!やさしいエドモンド(エディ)に、すべてを託して一緒に渡航してきた上海。

上海の観光シーンもないままf^^;)、一気に急展開です。

エディとの仲を許せない兄たちの仕業で、凛は、男娼窟へと幽閉されてしまいます。

嫌がらせのように客をとらせている間も、ずっとエディに助けをもとめ、「もういちどエディに会いたい」という想いだけを支えにしてなんとか生きていきます。

行方不明になった凛を探していたエディの前に、またもや兄の奸計で、凛がロシア人にこびを売っている姿を見せつけるという仕打ちに、絶望するエディ、そしてエディが去ってしまったと知って自殺しようとする凛。

エディとの楽しかった思い出を忘れたくないと、竜胆の入れ墨を背中に残す凛。(見えるところに残した方がいいんじゃないでしょうか?背中は綺麗だけど自分でみにくいよ・・f^^;))

拒食症に、記憶喪失、対人恐怖症と、過酷な運命がこれでもかと凛を痛めつけます。

きゃー、これは、六青みつみか、水原とほるか、ってくらい痛いっす!

そんなに、どMはるを喜ばせてどうする、真瀬せんせ・・ストライクゾーンど真ん中です。

もう、じたばた悶え、喜んで・・f^^;)

はーこの痛さがどうにも耐えられないって方もあるかもしれないですが、兄たちのエディへの想いや、兄弟の確執、それぞれの立場や強い想いが説得力があり、納得できるバックボーンがあるからこそ、ただの遊郭話におわっていません。

真瀬せんせの書く作品には、過酷な運命に立ち向かっていくものが多いですね。

もっと流されて楽な方法をとることができるだろうっていうのに、みんな流されていません。

やっと凛とエディ、二人が再び巡り会い、兄たちの手の届かない場所に脱出しようという時も、兄たちを出し抜いて騙して逃げていくのではなく、きちんと自分たちの思いを告げ袂を分かつ決心を伝えます。

こういう潔さがいいんですよね。真瀬作品。筋が一本通っている気がします。

良い作品に出会えました・・幸せになってほしい、二人です。

「スィート・リベンジ」真瀬もと

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「スィート・リベンジ」真瀬もと

<あらすじ>

『約束をしよう、バート。君を抱くけど、けっして愛したりしない。愛を求めたりもしない』――19世紀末のロンドン。同性愛が法で禁じられた国で貴族であるアルジーと彼の出資を受けて探偵事務所を構えるバート。互いに別の相手を思いながらのその行為に、愛はない筈だったが…。

<コメント>

契約の恋人!いつしか愛情にかわっても、最初が契約で、お金の絡んでいる関係では話がややこしくなるはずです。

真瀬さん第二段!

もうすっかり真瀬ファンです。どうしてこの作家さんの書く作品は、どれもこれも、痛いのでしょう。

緊迫も、鞭打ちもないですよ、精神的にって話です。笑

一巻はまだ序の口ですが、二巻三巻と秘密が明かされ、読者の乙女心は翻弄されっぱなし。

アルジーの過去がわかって、なぜ彼が償いの為に退屈な人生を歩んでいるのかわかっても、アルジーはバートに心を開いてくれない。バートにすがりつくようなことをしてみたり、バートを拒絶するような態度をとってみたり。

同性愛が法律で禁じられているのにどんどんアルジーに魅かれ、その気持ちを周りに気付かれてはいけないバートのあせりに、読者もはらはらどきどき。

そして、バートに惹かれているのに、自分を罰する為に愛しているとは決して口にせず、自分の気持ちにふたをしようとするアルジーが痛々しいです。

縦軸はミステリ仕立てなので、ちょっともたついた感じをうけるかもしれないですが、古きロンドンという時代の空気に浸りながら、気まぐれに振舞うアルジーと、そんなアルジーに翻弄されながら、アルジーを好きになってしまった無愛想だけどどこか憎めないバートのキャラの面白さに、あっという間に読めてしまいます。

つらい過去がありながらも、健やかなで一生懸命なバート、もう金ひかるさんのイラストがぴったり。ちょっと意地っ張りで、がんばりやのバートらしいイラストで、いいです。

最後の最後まで、アルジーとバートは結ばれないかとやきもきさせられます。

本当に最後まで。

真瀬さん、すごい作家さんです。

ちょっと長めの作品が多いし、謎解きの作風に敬遠していた方もあるかもしれないですが、是非みなさんに、読んでいただきたいです!

「背中合わせのくちづけ」真瀬もと

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「背中合わせのくちづけ」真瀬もと

<あらすじ>

蝶が好きだよ、その羽ばたきはこんなふうなキスに似てるから―。ギャングスターが街を闊歩するアメリカ禁酒法時代。ある秋の日、アロンは喪った戦友にそっくりな青年ショーンと出会った。以来、アロンは友を抱く悩ましい夢を毎夜見るようになる。実はそれが青年の仕掛けたペテンであることも気づかずに…。ジャズとマシンガンの街シカゴで繰り広げられる、心優しき男と無垢な殺し屋のグレイス・オブ・ラブ。

<コメント>

初真瀬さんです。よかったです・・(1)は、ほんの序章でした。(1)のラストに本編ともいえるウィリアムとオーブリーのプロローグが出てくるのですから。

(1)で、ふーんって読み始めたらもう足をすくわれます。(2)(3)は痛いですよ。

すでに痛さ具合は、1巻のおまけでもあるショーン視点のお話でちょっと垣間見えていますけど。

でもまだ(1)は手控えているって感じがするぐらい、次々と痛いです。

こんな痛い話はないかも・・・妻を殺されたウィリアムがすべてを過去のことだと乗り越えるまでの話です。乗り越えるまでに、もう何人が振り回されることか。

一番の被害者はオーブリーですけど。神を信じる心優しい慈悲深い神父様のオーブリーを、すっかり翻弄してしまうのは、ウィリアムの寂しく、妻を守れなかったという後悔と苦渋の心。

慈悲深いオーブリーは、きつい言葉の影に、愛を受け入れられないさびしい心があることに気付いてしまい、とうとう陵辱という仕打ちさえ許してしまうのですから・・

ちょっと暴走してしまいました。一巻の話に戻して・・

一巻を読み終え、ショーンの無邪気さは、幼い頃にゆがんだ愛情を与えられたのかと想い、もう一度読み返すと、アランの作るぬいぐるみを大事にするシーンとか、初めて与えられるアランの優しさをかみ締めるシーンとか、思わず落涙ですよ。。

戦争で心が傷ついたアランも幸せになってほしいし、不幸な生い立ちのショーンも幸せになってほしいと読者みんなが祈るような作品でした。

三巻まで読むと、その後のアラン、ショーンが2人の生活を大事にはぐくんでいるのが垣間見えちょっと安心しますよ。

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