「ダイヤモンドの条件」神奈木 智
<あらすじ>
壊したカメラの代償は、オレのカラダ!?高校二年生の樹人の放課後は、新進気鋭のカメラマン・荒木瑛介と出会って激変!!「金の代わりに雑用係をしろ」と強引に迫られ、無愛想な荒木の元で無理やりバイトをするハメに…。そんなある日、突然スタジオに呼ばれた樹人は、「今日はおまえを撮るぞ」とモデルに大抜擢されて!?平凡な高校生が鮮やかに花開く、サクセスLOVE。
<コメント>
須賀邦彦さんのイラストって、なんだか「幸せ薄い」ってイメージがあって(海に降る雨の寂しいイメージがあるんで・・)手が出なかったのですが・・読み始めると、大丈夫でした。シンデレラサクセスストーリーでした。
しかも、普通の高校生のはずの樹人(たつと)本人はその気がないのに、カメラマン荒木に翻弄されいつの間にかモデルにされて、あれよあれよというまに荒木だけのモデルでいたいと思うようになってとうとう荒木を狼狽させるほどのモデルに成長するサクセスストーリーです。
身長170センチそこそこで中肉中背、地味オーラの出ている普通の高校生って、BLの主人公らしからぬ地味な表現に、これは逆に何かあるとにらんでいたんですが・・f^^;)
本人が気が付かないまま、カットと眉をそろえた程度で、劇的に印象がかわってしまって「欲しくさせるオーラ」をふりまくようになったというのですから・・
いやあ、こういうあまり努力せず成功する話も、ちょっと好きです。(笑)
ハーレクインロマンスっぽくて。
地味オーラは自分に自信がなかっただけで、きっと素材はよかったんでしょう。本人視点の書き方なのでいつまでもどうして自分がこんなに受けてるんだろうって思ってるようですが・・f^^;)
当初荒木にいわれるまま撮った人造黒ダイヤ「ジェット」の広告があたって後、初めての仕事で荒木のライバル左内と仕事をするようになり自分でもいろいろ考えるようになりますが、。
そして、二作目「シリウスの奇跡」ではジェットの第二弾の広告を手がけることになり、ジェットのヨーロッパ版で活躍した天才メイクアップアーティスト、アルが登場、毒舌で、辛辣で、でも憎めないアルのキャラは、最後まで樹人の後押しをしてくれます。
そしていよいよ世界規模で大々的に広告をうつことになり、そのためのコンペでノルウェーに行く(話がだんだん大きくなってきましたよ・・笑)三作目「ノワールにひざまづけ」
コンペには、左内も参加して、同じモデルを使って作品を作ることになってしまい、荒木と左内と樹人との三角関係にまたやきもきさせられます。
日頃地味な樹人だもんで、ジェットを作ったドーラ社の社長もどうせ荒木の恋人ってことを利用したんだろうと思っていたら、樹人が本番で力量発揮し、コンセプトのノーブル「高貴」を見事に表現します!
どんどんモデルとしての欲がでて、もっと大きくなりたいとがんばる樹人がいいですねえ。
ページの都合でしょうか、家族があんまり出てきません。モデルなんか水商売だと思っている公認会計士の父親や、夫の意見に反対できない母親で、影は見え隠れしますが直接は出てきません。
主人公が未成年なんだから、親子の葛藤をもっと書き込んでもらいたかったなあとちょっと残念に思います。
ところで、気が付きましたか・・
この主人公どこかでお目にかかったような・・
いましたねぇ。
みなさんもよ-く、ご存じだとおもいます。
日頃は地味で、ぜんぜん目立たないのに、カメラのまえに立つと別人にかわる超有名人が・・
北嶋マヤ・・です(笑)
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