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さ 榊花月(さかきかづき)

「夜の華」榊花月

32098921_2 「夜の華」榊花月

<あらすじ>

両親が遺した借金返済のため、ホストクラブで働いていた譲。慣れない夜の生活で譲を指名してくるのは、常連客の澤戸だ。いつも屈強な手下を従えている男は、実はヤクザの若頭。何が気に入られたのかわからず、譲は不審を募らせる。そんなある日、父の秘書だった杉原が両親を陥れた闇金融佐久谷への復讐を持ちかけてきた!!ところがそれを知った澤戸は「俺に預けてくれないか」と初めて裏の顔を見せ…。

<コメント>

高階佑さんの美麗イラストと、ヤクザ×ホストというシチュエーションに、ふらふらと誘われるように買ってしまった榊作品です。

払う義務のない親の借金を、水商売に身をやつしながらも、生きていく目標だからとかたくなに借金返済する主人公譲、いいです。

ホストをしているのに、お客をだますようなことをしてまで、売り上げを上げたくないという水商売人らしからぬ矜持が、逆にヤクザに気に入られて、なぜかナンバーホストの仲間入りに。

あとがきにあったように、暑さで体調不良だったのでしょう、榊先生。

いつもの、心がねじれるような切なさ含有率が今回少々ものたりなかったですねぇ。

ヤクザなのに澤戸が、妙にいい人だったし。

澤戸が一癖も二癖もある、ひねくれた人間で、譲の素直さに魅かれるなんてみせられたら、とっても美味しかったですが、最後まで澤戸さんのすごさが、今ひとつ伝わってこなかったですねえ。

だもんで、後半の譲の家族に恨みをもつ、元秘書の下克上が逆に際立ちました。これこれ、これが榊作品の醍醐味よって、食いついてしまいましたぜ!

しかし、せっかく監禁したのに、結局なにもできないまま・・のこりページすくなくなっていたので、心配していたのだけど、、

おいおい杉原、長年の恨みをそんなことでいいのか!十年かけての計画なんだろう!もっと用意周到に、しかも念入りに事をはこばんかい!譲を自分の物にしたかったんだろうが!(*`ε´*)ノ

段取りの悪さと、澤戸の介入であっけなく譲を奪い取られました。(;ω;)

先生。。腐女子の陵辱スキーな空気を読んで、このあたりのページをもっと増やしてほしかったです・・┐(´-`)┌

指をとばされたのち、杉原はその後行方不明になったので、復讐に舞い戻ってくれることをいのりつつ・・

はるは、「抱きしめたい」シリーズのような、無茶痛い作品よみたいんだ~(誰に訴えてる・・笑)

「堪えがたく甘い季節」榊花月

5108j4j4f3l__ss500_ 「耐えがたく甘い季節」榊花月

<あらすじ>

「キスの意味、わからないのか」血の苦手な医大生・李家真はお坊ちゃま育ちのおっとりした性格で、大学の友人からも大事にされているお姫さま的な存在だ。一方、真の親友である戸川一尋はずば抜けて優秀な成績と個性で学内でも際立つ存在だ。対照的なふたりは互いにない魅力に惹かれながらも、ともに外科医の五島を強く意識したり、ふたりの間には微妙な緊張感が漂うこともあった。それは時に劣等感を呼ぶこともあれば、一緒にいたいという感情を呼ぶこともある。だがある日、真は戸川からキスをされてしまい―。

<コメント>

榊花月さんの2003年8月初版の作品です。

主人公は天才外科医五島にあこがれている外科志望の医学生李家真(りいえまこと)。

裕福なおうちに育ちおっとりとした次男坊。無理に外科医を志望しなくても家業の病院を継いでくれる長兄もあるが取り立てて何になりたいというものがなく医学部に進学してしまった。

しかも血を見ると気を失ってしまうという外科医になるには致命的な欠陥を抱えているのに、なぜか五島に惹かれ外科医に固執している。

そんな真の親友が、真と正反対、親がないためバイトに明け暮れ、しかもトップクラスを維持し個性的な戸川。

そんな戸川と気があって、なぜか彼のことが気にかかりながら、五島にも惹かれる真は、自分のすすむべき方向をきめられないまま日々すごしています。

BLに出てくる医者って上昇志向が強く、個性的かちょっと壊れ気味、もしくはすごく神経質で潔癖症みたいな描かれ方をしますが、この作品に出てくる医学生は、とっても普通でいたって自然です。

医者になれるかどうか不安になって、何が自分に向いているかよくわからないので何科を選考するか迷っているし、バイトに明け暮れ代返をたのみ、試験の前にはノートうつさせて貰おうと拝み倒す・・・その辺にいる普通の大学生です。笑

でもその普通さ具合を淡々と描きながらも、あきさせないのが榊さんのすごいところ。

悲劇的な事件は特に何もおきません。それなのに、日々迷い、傷つく青年たちの成長から目が離せません。

金ひかるさんの明るくすっきりとしたイラストが花を添えて、いつまでのページをめくり続けたい気分にさせる作品でした。

「そのわけを」榊花月

Photo_7 「そのわけを」榊花月

<あらすじ>

「俺は誰も愛さない」そう言う倉方には、冷たい美貌と屈折した性格のどこかに、隠された秘密があるのかもしれない。大手デパートに勤める志紀にとって、倉方の第一印象は最悪だった。人を見下したような視線、そっけない口調、どれをとっても下請けのデザイナーとは思えない態度の男だった。しかしある時、酔った勢いで倉方に絡んでしまった志紀は、そのまま倉方に抱かれてしまう。「お前がしつこいから抱いた」その後志紀に倉方はそっけなく言い捨てたが、志紀には倉方があからさまに他人を拒否する理由が気になり始めていた。冷たくあしらわれても倉方への想いが止められないと自覚した頃、倉方に激しい憎悪を抱く青年が現れて…。

<コメント>

金ひかるさんの表紙がいいですね。私すきなんです、金さんの描く発達不全の男性が。^^;

さて、榊さん・・今回は、BL界でのタブー?です。レイプなのに感じちゃう!エピソードが盛り込まれています(笑)

色物のジャンルでは、ありますよね。こういうレイプなのに感じちゃう。もしくは、レイプが出会いのきっかけになっている話。でも、そういうのは往々にして色物ですよね。

しかし、これは、好きな人があって、好きでもなんともない第三者にレイプされますが。。。感じてくれます。

普通こういう場合の定番は、嘔吐感を伴う嫌悪でしょう。で、好きな人が助けてくれるパターン。

やっぱりこの人のことが一番好きだと、確信して、助けた相手も自分の中にある気持ちに気づく・・。

榊さんは、そのあたりの女性向け夢見るゲイを打ち砕きます。

やれば、感じる!(笑)

ゲイでよくある、カラダだけの関係!気持ちが伴えばさらにいいけど、無くてもそれなりにいいというアレです。

本筋は、きちんと倉方と、志紀の物語です。かたくなな倉方の心をとかして、歩み寄っていくという王道ですが、倉方の過去を語るのに関わってくる以前の恋人の弟志野原稜。

倉方と志紀との中をかき回すためと、倉方を傷つけるために志紀を襲います。

で、くだんのレイプ事件です。

何度も裏切られ続けた倉方には、きついでしょう。そこまで話を混乱させなくても・・^^;

きっと榊さんこのころ、どうにも嫌なことがあったんだと思う。。苦笑。

レイプされたのを黙っていて倉方に怪しまれるで十分だったと思うが・・

志紀に “僕は最低の人間です、淫乱なメス豚です” って言わせるあたり、昼のメロドラマじゃ無いんだから、それはないでしょう。(笑)

「どこのどいつだい?淫乱なメス豚は?」って、にしおかすみこが浮かんできたじゃないか・・

「冷ややかな熱情」榊花月

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「冷ややかな熱情」榊花月

<あらすじ>

「あなたは俺に逆らうことはできないんですよ」密かな片想いを見破られた日から、会社の後輩・堂島に抱かれるようになった史季。堂島は気まぐれに身体を求めてきては、史季を心ごと陵辱する。こんなに冷淡で不遜な男に、どうして惹かれるのを止められないんだろう…。想いを断ち切るように堂島を避け始めた史季。けれどその途端、なぜか苛立つ堂島は執着を露にするようになり―。

<コメント>

こんなタイトル、他にもあったような・・似たようなタイトルをつけるのは、やめてください。他の作品と混同していまいます!埼谷はるひさんとの作品にありそう・・ヾ(--;)ぉぃぉぃ

主人公史季を踏みにじるのは、「抱きしめたい」シリーズでいやな攻め役だった上領彰と負けず劣らず嫌な奴、堂島です。

ハンサムで仕事もそつなくこなして、史季をもてあそびながら、上司の娘とお見合いして、結婚しようとしている悪い奴です。

史季もそんな堂島のことを、ひどい奴だと思いながらも、好きになる気持ちをとめることが出来ません。

逆に堂島の言葉で波立つ感情を同僚や、友人に知られてはいけないと、頑なになっていきます。

いいように振り回され、それでも堂島を嫌いになれず・・

胸がいたいですよ。本当に。

抱きしめたい以上かも・・堂島が史季のことを、本当は好きなのかも知れないというそぶりを時々してみせるのに、口からは辛らつなあざけりの言葉。

「史季とは肉体関係だけだ」と、踏みにじるような言葉を堂島にぶつけられ、どうしたらいいのかと途方にくれます。

そして、実は堂島もそんな風に踏みにじられていた過去があり、同じことを史季にしようとしていると分かったとき、堂島の悲しさを史季は、受け入れてしまいます。そんなひねくれた堂島さえも、好きだと・・

錯覚じゃないかい?

人がよすぎだ・・史季。そこまでいたぶられて許せるのか?あんた?

できた人間だよ・・史季

そこまで思われちゃ、ひねくれ堂島も、嫌な気はせず。

おいおい、いつの間にかくっついちゃったよ、史季の忍耐勝ち!

「それはなにかとたずねたら」榊 花月

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「それはなにかとたずねたら」榊 花月

<あらすじ>

高校を中退後、一人暮らしをしている笛吹椿は、借金を返すため昼間は洋服屋の店員、夜は清掃員のバイトをしている。ある日、椿は清掃に行っている風俗ビルのオーナーである三木欧彦から「いい仕事」というものを紹介される。だが、その「いい仕事」とは「三木の愛人になる」だった。当然椿は拒否!でも社長さんは強引に…。

<コメント>

21日のうめだまんだらけの戦利品の一つです。^^;

選考基準は・・分厚かったこと。(笑)同じ値段なら、分厚い方がお得なような気がして・・あ、それと「何か臭う」とBLの本能がささやいたことかな・・面白そうだとささやくんです。^^;

で2002年12月初版の318ページぎっしり文章の文庫本です。最近分厚かった「篝火の塔・・」は379ページですから、同じぐらいの厚み・・想像してくださいね。

で、中身はといいますと・・

いやあ、ひねくれてのらりくらりと、はぐらかし系攻めキャラの社長さんに翻弄されました。なんだ、この軽薄そうな奴はと主人公と一緒に思っていたのですが・・

なんてことない、隠していました。人間嫌いで、人を信じられない人間不信の塊の社長さん・・

社長の三木も最初は、遊びのつもりで椿を口説き落としたはずなのに。。いつの間にか本気になっています。でも、絶対本気だとは表に出せない難しい性格で・・

まったく最後までどうするんだってはらはらさせられました。椿も高校を中退した不器用な奴ですから、不器用同士どっちが折れるっていう感じで。

主人公椿の名字は、「笛吹(うすい)」なので、三木は彼をつかまえ、「ピー君」という何とも軽薄なニックネームをつけます。

そりゃないだろう、主人公にピー君!

投げそうになったのを救ってくれたのが、北畠あけ乃さんの透き通るようなイラスト。

このイラストの三木がストイックなハンサムなんです。椿もすごく綺麗で・・

イラストで救われる事って在るんですね・・・(´`)ハァ・・・

投げそうになったらP107の服を来たままシャワーの下でずぶぬれになった二人が見つめ合うイラストを眺めて心をおちつけてください。

椿の不安そうなまなざしと、口元にほほえみを浮かべながらも真っ直ぐに射抜くようなまなざしの三木という色っぽいイラストにくらくらしたら、多少「ピー君」が多用されてても、乗り越えられます!!

イラストばっかりほめたら勘違いされそうですが・・榊さんの話面白いです!この厚さを3時間ほどで読みましたから面白いことは請け合いです!

「言葉もなく花は」榊花月

Photo_126 「言葉もなく花は」榊花月

<あらすじ>

別荘地で暮らす19歳の光村草は、実は五辻組先代組長の庶子。五辻の別荘に近寄るなという母との約束を破り、配達のアルバイトで出向くことに。そこで現組長の異母兄・克哉と対面した草は、克哉に惹かれ別荘に通い始める。その想いが兄に対するものではないと気付いた草だったが言うことはできない。そんな草と、克哉は強引に身体の関係を結び…。

<コメント>

すごい表紙が雰囲気があって、表紙買いのタイトル買いでしたが・・

う~ん、微妙です。

ヤクザの組長の克哉ですが・・体が弱いし、子供のとき桜の木からおちて足が悪い。

桜ですよ・・のぼるなよ。他の組のやくざに狙われてさされてから、足がわるくなったぐらいでもよかったのに。

全体的にへたれてます!

中原一也のヤクザが、酷薄で強烈だったから、榊ヤクザは、おとなしく感じられました。

主人公の兄であるやくざの組長がもっとあこぎで冷たい奴ならなあ。。あんまりやくざらしくないんですよね。

消化不良。やくざとの生活をしらない普通の高校生の主人公を、組長の対抗馬にすえる跡目争いもたいしたことないし・・あっさり叔父に組長の座を奪われおわりです。

兄と関係するという禁忌感も薄いし。

榊さんにしては・・どうも・・消化不良な作品でした。「抱きしめたい」シリーズのような勢いはないです。

でも、表紙がいいから、部屋に飾ってください。笑

「さよならヘヴン」榊花月

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「さよならヘヴン」榊花月

<あらすじ>

18歳の笹尾実景が学校にも行かず、ひきこもりになったのは中学のころのいじめが原因だった。ある日、実景が心の拠り所にしているアーティストが好きということで、姉に同僚の藍川修一を紹介される。藍川は端整な顔立ちに似合わず、穏やかな男だった。藍川といる時間が楽しい…そう思い始めた実景は、やがて藍川に恋をしているのだと気づき―。

<コメント>

引きこもりや、トラウマをあつかう作品は、なかなか痛いですねえ。いじめが原因で人を信じられなくなり、外にでることに恐怖を憶える実景。

姉を送ってきた同僚の藍川を顔見知りになり、はじめて家族以外の人と話ができるようになります。

信じて良いのだろうか、恐い人ではないかと実景の心の葛藤、おびえが榊さんらしく丁寧に書き込まれています。

藍川がきっかけで徐々に外に出られるようになりますが・・

できたら、もう少しその美人な実景を怖がらせるようなエピソードがほしかった・・(鬼畜f^^;))

いや、あんまり藍川になついて順調にそとに対しての免疫がつくんだもん。7年間の引きこもりが一気になおっちゃいました。

愛って偉大だねえ・・

ページの都合かな・・藍川と家族との確執とかありそうなんですが、わからないままです。まあ藍川も人付き合いが不器用だということでしょうか。

カメラマンの友人と実景とのエピソードももう少しほしかったなあ。モデルになってくれって結構せまってたのに・・

モデルもあんまり人に会わずにできる仕事かなと思うので、美人の実景にはイイですよ。藍川の友人と二人っきりで撮影会してるのを、藍川が嫉妬するなんてのも見てみたかったです。

実際に過去にいじめを経験していたり、社会とうまくおりあいがつかない方には、あんまり簡単に解決しすぎだと思われるかもしれないけど、作家さんなりに丁寧に、人間の成長を書いていると思います。

「真夜中の匂い」榊花月

Photo_62 「真夜中の匂い」榊花月

<あらすじ>

遊び歩いていた夜の街で物理講師の棚橋を見かけた未明。意外な場所で意外な人物が少年を買おうとしていたのに興味がわき、珍らしく行った学校で棚橋にカマをかけるが、感情のない醒めた態度で無視され、ムキになって関心を惹こうとつきまとうが…。寂しさを抱えた者同士、教師×生徒のペインフル・ラブ。

<コメント>

ビターシリーズつづきます。甘すぎる症候群から立ち直るには、やはりビターな作品が必要だったようで、ビターものに浸っています。

お金はあるけど、愛情のない家庭で育った未明(ミメイ)。両親からも無視され、孤独をヒロキといっしょに夜の街を遊び歩くことでまぎらわしていますが、そこで少年を買おうとしている高校教師の棚橋をみつけ、最初はからかってやろうと、棚橋につきまとうが、無視されます。

学校に買春していたことがばれては困るだろうと詰め寄っても、

「それがなにか」

と言い放たれ、無性に腹が立つ未明。両親にも無視され、教師にも無視され、どうにかして振り向かせたいと棚橋にいろいろ絡みますが、無関心。

保健室の恩田先生に相談し、棚橋の心の深い傷を知り、だんだんどうしても棚橋を振り向かせたいと恋心が募ります。

どうして、恩ちゃん(恩田先生)を好きにならなかったのだろうと、棚橋に振り向いてもらえない寂しさから、つい恩田先生に腕枕してもらったところを、棚橋にみられ・・

結局は、棚橋の嫉妬する姿をみて、自分の思いは届いていると確信し、未明の粘りがちでした。

想いが届いているのかどうかも、わからない相手を想い続けるしんどさがとてもいい味をだしています。

棚橋の「それがなにか」と言い放たれるところなど、大前晴子を前にした大泉洋の気分にしてくれます・・がーんって感じで。笑

続編「つめたい花」は、「真夜中の匂い」でミメイの相談役をしてくれた恩田と友人ヒロキのお話です。本編でちょっと伏線はっていたので、当初から予定があったのでしょう。

こちらは、想っているけど自分の過去をさらけ出せず、なかなか言い出せない小心者同盟のお話なので、やきもき、うずうずしてしまいます。

紺野けい子さんの表紙も色っぽいので、是非二冊続けて読んでいただきたいですね。

「抱きしめたい」榊花月

Photo_61 「抱きしめたい」榊 花月

<あらすじ>

「関係しちまえば自分の持ち物だろ?」サラリーマンの橘歴也には、つきあって七年目になる恋人がいる。同僚の上領彰だ。高校時代から始まったふたりの関係は、上領の傲慢な性格のせいでいつも波瀾を含んでいる。上領は歴也が一番大事だとわかっているのに、最後の最後で歴也を信じきれないのだ。歴也はいつも上領に振り回されながらも、やはり上領なしではいられない。そんなある日上領にいつもの悪い癖がでてしまい…。

<コメント>

古本屋の本棚の前でばたっと倒れたはる
「恋愛処方箋」シリーズで「甘すぎる症候群」におちいり意識不明に・・
「何か甘すぎないものを・・」と店長に助け起こされ、渡されたのが、この作品です。(うそうそ・・笑)

1995年花丸文庫で出版された「抱きしめたい」シリーズが改訂され、さらに書下ろしを含めSHYノベルズより再版されたシリーズです。

■抱きしめたい
■Replay
■Over
■ロード・アイ・ミス・ユー
■クロス・ロード

の五冊で構成されています。時系列に並んでいて、次を手に取らずにはいられないお話です。(ロードアイミスユーは高校時代の上領(かみりょう)と歴也(ゆきや)との話ですが・・)

まあこの上領わがままです。ハンサムで、切れ者で、傲慢なおれ様体質。歴也と付き合いながら、他の男女のにおいがするわけで・・

やっぱり普通そういうことは、我慢できないですよ。なじったら、お前が一番だとわからないのかと逆に物分りが悪いと歴也の方が責められる。

理不尽この上ないのに、歴也はやっぱり上領から目が離せないんですね。

上領が、仕事をずる休みして以前の職場から付き合っていた男性を自分のマンションにつれこんでいるところへはちあわせ。(だってこっちは合鍵も、持ってるんだもん)

あまりなことに、歴也は合鍵を返し、別れを告げる。そんな時歴也を一途に思ってくれる男性執行君が出現。家族愛に恵まれない彼と同情のような、恋愛を始めてしまうんですが・・

別れから始まるBL小説もあるけど・・切なくて、苦いです。

上領は、他の男と関係しながらも、歴也に焦がれているってことがどうにも理解できない。元同僚の羽鳥も、歴也のことも、同じだけ真剣に好きだというその心根が理解できないけど、それでも、やっぱり上領のことが忘れられない歴也。

人の心の複雑さを思い知らされます。

数学のように単純に足したりひいたり、割り切れたりしないから、おもしろいのですが。

甘すぎる症候群におちいった方に、お勧めします。

ビターな大人のBLでした・・最後はおさまるところにちゃんとおさまりますから、安心してスィートビターに身をひたしてください。

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