「純愛ポートレイト」崎谷はるひ
<あらすじ>
写真学科に通う美大生・篠原亮祐は、バイト先のコンビニに毎晩訪れる真面目そうな隠れ美形会社員を気に入り、毎日見るのを楽しみにしていた。そんなある日、ひょんなことから彼・小井博巳に貸しが出来た亮祐は、彼をモデルに写真を撮らせてと頼む。レンズ越しに素の博巳と向き合うにつれ、外面とその素直さとのギャップに新鮮さを覚え、彼自身に惹かれる心を止められず―。
<コメント>
とこさんのお宝セットと誠さんのおすすめ両方にはいっていました。
崎谷先生の初期の作品を文庫化しようのシリーズの一つです。
前半の篠原目線の話では、篠原の異常さは、まったく感じず、純真でまっすぐな青年だなぐらいにしかおもわなかったんですが、後半の博巳視点のお話で、はじめて篠原とのジェネレーションギャップや、ものの考え方の違いが浮き彫りになり、思い悩む博巳のジレンマが面白かったですね。
小井博巳を美形会社員にしなくても、問題ない話だし、むしろ普通のサラリーマンのなかに光る物を発見した、篠原の審美眼的なものも、面白いとおもいますが、まあ初期の作品には、むやみと美形キャラがでてくるので、仕方ないでしょうね。
むしろ後半の博巳視点の話こそ、崎谷先生の現在の実力発揮の作品で対比がおもしろいです。
後半キャラの性格がふかまるので、前半と人柄がかわった?という印象すら感じますが、いえいえ、そのあたりは、スルーして差し上げましょう。
だって、大好きだったものが、数日後には、なぜにそこまで熱くなっていたのだろうと、熱が冷めるコトってよくあるじゃないですか・・
と、最近以前あつめたビーズを処分したはるは、つぶやく。。(爆)
むりやりおくりつけてすみません、くみさん、冬子さん、だって穴がよくみえなくなったんだもん・・(ーー;)
作家の先生もいっしょですよ。
主人公たちにあつい思い入れをしながら書き込んでいくけれど、時代時代でツボはかわってぶれてきますよ。それが味わいでもあるし。。
青い崎谷先生と、熟成された崎谷先生が一度に味わえるサンドイッチ作品だと思って読んでいただきたいですね。笑
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