「終わりのないラブソング」栗本薫
<あらすじ>
高校二年の村瀬二葉は人を拒み、傷つけ、たったひとりの青春を歩んでいた―。16歳の夏に、力ずくで“女”にされ、「心はちがうんだ…」と叫び続ける二葉…。やがて少年院送りとなり、奈落の底へと落ちてゆく二葉だったが、そこには幾度となく面会に訪れるクラスメイト―麻生勇介の姿があった。運命に裏切られ、潰されながら、何ひとつ信じることさえ知らない二葉に芽生えてゆく男どうしの恋。
<コメント>
教祖様の作品です。吉田秋生さんのイラストが絶品です。最初は角川スニーカー文庫からでてるんですね。ルビー文庫(BL)がこんなに定着するとは思っていなかったんでしょう。角川さん。
村瀬双葉・・理不尽な暴力にこわれていくところが、なんともいえず、はまりますね。少年院という逃げられない枠の中でさらに追いつめられます。優等生の勇介のことが好きなんですが、面会にくる彼は本当に友人を思いやる心優しい少年で、余計に双葉にとって辛いですね。
そして三浦竜一の登場・・暴力でしかつながっていないはずの2人の関係が徐々に変化し、最期は竜一をのこして外にでていく双葉は、竜一を恋しくてまたもや精神崩壊です。
これは本当にBL界の金字塔、栗本薫さんのあついBLへの思いが凝集しています。ラストに向かって、だんだん双葉が人間離れして透き通っていきます。はかなげです。
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