「まやかしの棘」あすか
<あらすじ>
恋人の死の真相を探る──それだけを目的に、朔弥が恋人の勤めていたクラブのホストとなって2年。身体を使い情報を集める朔弥の前に、2週間3千万円という破格の金額で朔弥を買うという男が現れた!逢坂と名乗るその男からの招待状には、なぜか殺された恋人の指輪が入っていて……!? 真実を求め逢坂の屋敷に赴く朔弥。そこで待っていたのは、憎悪をむき出しにした逢坂の陵辱だった!!「一つ満足したら、一つ質問に答えてやる」という逢坂に対し、懸命に奉仕する朔弥だったが……?
<コメント>
肉体的にも、精神的にも痛い!と定評のあるあすか先生です。
はるは、あすか先生の書く痛さがピンスポットでストライクのツボなのに、あんまりヒットがないですね。哀しい。。
はるの萌えツボは、マニアックなのでしょうか?( ̄Д ̄;;
さて、この作品は、つぶれたリーフさんから出ている作品です。ですから、古書店で探して頂くしかないのですが。。
ふと見かけ手にしたあすか先生の作品、あらすじで飛びついてしまいました。
殺された恋人の事件の真相を探るために、あえて好きでもないホストに身をやつし、情報をつかむために好きでもない男と寝るって。。
きゃー、一途で、好きな男のためなら自分はどうなってでもっていうこういう主人公大好きです。
恋人は死んでいる訳ですから、孤独感にもさいなまれています。
そして、夢の中でしか出会えない恋人からも、不潔だと軽蔑されます。それは、恋人に対して貞淑ではない自分への罰を、夢の中で再現しているわけですが。。
そういう自虐的なところも、GOO!です。(爆)
ただひたすら真実を求める朔弥に、復讐するかのように振る舞う逢坂
ことの真相が暴かれるにつれ逢坂の行為は復讐でしかないのですが、逢坂も一緒に暮らすうちに朔弥の一途な愛に、自分が八つ当たり的に朔弥に復讐していたことに気付き。。
逢坂の仄かにかいま見える優しさに、忘れていた人の温もりを思い出してしまった朔弥は徐々に逢坂に惹かれていきます。
自分の目的のために利用してやろうと近づいていたはずなのに、実はどちらも最愛の人を亡くした痛みを消化仕切れていなかったことがわかり、恋人の死の真相がはっきりしますが、そこが二人の出発点になります。
序盤イタタなHシーンに、心理描写が押されぎみですが、終盤お互いがお互いの疵を認め合うにいたる細やかな心理描写は、すごくロマンティックなつくりになっています。
恋人だった「優一」に翻弄された人々の物語、「優しさ一番」という名をもつこいつが、元凶だったと読後あきれ、主人公たちに同情を禁じ得ない作品でした。
美味しい作品、あすか先生ありがとうございました。
スピンオフで朔弥の双子の兄の話「美貌教授の甘美な秘密」も出版されているようです。気になった方は、探してみてください。
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