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2015年6月

オメガバースプロジェクト/ (株)ふゅーじょんぷろだくと

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オメガバース プロジェクト1

【発売日】今のところ毎月24日発売

【あらすじ】

もしも全ての人間が妊娠可能だったなら、もしも男も女も関係なくなってしまったなら、恋愛は本当に自由になるのだろうか――。 最も優れた種族とされる"α"(アルファ)が統べる世界には、凡庸だと思われている"β"(ベータ)と、人間でありながらも唯一発情期を持つ"Ω"(オメガ)が存在していた。発情期を持つ事で原始的と見なされ、αとβから虐げられるΩ。しかし彼らとエリートであるαには"番"(つがい)と呼ばれる特別な繋がりがあった。発情期、妊娠、そして種族別の階級社会、オメガバースの世界が男同士の恋愛に新たなドラマを呼ぶ。

【感想】

オメガバースご存じでしょうか?海外の翻訳BLや、アンソロジーで見かけると思います。

海外の二次創作で生まれたオオカミの生態をベースにした設定で、階級と両性具有が特徴です。

男女に加えて、支配階級のα(アルファ)、普通階級のβ(ベータ)、最下位のΩ(オメガ)があります。Ωは生殖に特化し、男も出産が可能です。人口の割合は、α:β:Ω=2:7:1、発情期があり、αをヒート状態にして欲情させるΩが少数派な存在という設定がいいですね

二次創作のためのご都合主義といわれがちでしたが、日本にもオメガバーススキーが増えてきたのか、本格的なアンソロジー雑誌が3月24日から、発刊されています。

アンソロジーなので、7人の作家さんが連載されています。

著者:かたしな、鳶田瀬ケビン、すなこ、ぴい、森世、河馬乃さかだち、yoha(敬称略)

オメガバースに特化したアンソロジーとして、オメガバースの解説が詳しくのっていて、そのルールの上で展開しているということですが、切り口がさまざまで、どのお話もとても面白いです。

アンソロジーっていろいろな作家さんが書かれるけど、お題が決まっていると同じような内容でかぶってるってことがありますが、編集さんが吟味して書かれているのでしょう。

内容に、薄っぺらさがないです。読み切りでなく、どれも連載なので、ストーリーがじっくり進んで、先が気になります。

ただ・・

新しいジャンルのアンソロジー雑誌なのに、装丁も丁寧、デザインもこっていてお値段も高い。。

隔月から探りながらの発刊でなく、当初から毎月発刊!!Σ(´∀`;)

息切れしなけりゃいいのですが。。

世界観がわかれば、とても面白いけど、面倒だとかとっつきにくいとかの理由で、読者層が広がらないのではないかとか、今後書かれる作家さんが増えていくかあたりが、とても不安なんですよ。

連載なので、1巻目が手に入らないと買う気がしないしね。

好きなジャンルなだけに、できれば質のいいまま、継続してほしいですぅ

とりあえず、遅れて参戦された方にも、朗報です。

発行部数がそもそも少ないのか、1巻目が一時購入できないようでしたが、再びAmazonで一巻目が購入できるようです。現在4巻まで発刊されており、今ならどの巻も在庫有りです。大人買い+一気読みができますよww

最後に、公式より・・

発情期、妊娠、階級制度などBLの可能性を一段と広げてくれるオメガバース…そこは腐女子のフロンティア

みんなで、新大陸を開拓しよう(●o≧д≦)oオォォォゥ♪

淫夜~二人の花嫁~/いとう由貴

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淫夜~二人の花嫁~/いとう由貴

【発売日】14/03/19

【あらすじ】

純粋で肉欲を嫌悪する双子の海と陸は、ある日訪れた観光先で4人の男達の罠にはまる。地位も権力もある男達の道楽で夜毎身体に快楽を教え込まれる淫蕩な日々…。初めて欲望を迸らせ、熱い充溢で窄まりを貫かれた時、感じたのは享楽と絶望だった。快楽を貪欲に受け入れる陸と頑なに拒む海。無慈悲な命令にさえ悦んで従う陸を海は認められず、双子の関係は変わり始める。そして、二人をとりまく男達も、いつしか遊びを越えた己の感情に気付き―?

【感想】

いとう由貴先生の淫シリーズ第三弾です。

シリーズまとめて読んだら面白いと友人が言っていた通りでした。Hシーンてんこ盛りというところを除いたとしても、それぞれ異なるストーリー展開で、作品としてもよくまとまっています。

第三弾のこの作品は、双子の受けと、4人の攻め、計6人と登場人物が多いので、登場人物の人格の説明や、心理描写が薄くなってしまったのは、残念ですね。攻めの四人もなかなか個性的なキャラだったのに。。個性的具合が深く描かれないまま終わってしまいました。

しかし、主人公である双子の兄の方「海」が、物語の主軸になって展開しているので、海の心情は丁寧に描かれています。

ラストでは、前作に登場した三人が、謎解きのために出てきますが、もう少し物語にかかわってくれたら、もっと話が膨らんだかとおもいますが。。。ページの都合、いたしかたないでしょう。

そして、一時的にひどく錯乱して淫乱状態に陥るのは、本当に愛する人に巡り合えていないからだというルールが発見されww、一作目の主人公俊也の時々見せる淫乱さは、現在彼をとりまく三人を愛していないからではないかという伏線をのこして、終わります。

これは、もう一冊出るという暗示でしょうかwww、いとう由貴先生、自分へのハードルあげてますよww

読者は楽しみですが。(^_^)/

しかし、この古代神は、かなり好きもののBLの神様に違いないとお察しします。

小森のおばちゃまっぽいビジュアルが浮かんだはるに、神罰が下りそうww

Komorikazuko あっ、お若い世代はご存じない?小森のおばちゃま?

淫月~運命の花嫁~/いとう由貴

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淫月~運命の花嫁~/いとう由貴

【発売日】14/02/19

【あらすじ】

平凡な公務員の佳久は、奇妙な夢に悩まされていた。見知らぬ男に乳首を弄ばれる快感、花芯を戒められながら最奥を抉られる苦しみと、その後に訪れる絶頂。全てがリアルすぎる…。そんなある日、前世の恋人だと名乗る2人の男が現れ、夢は全て前世の記憶であり今生では結ばれる運命にあると迫ってくる。拒絶する佳久。しかし、強引に雄を挿入され、身体は淫らに濡れ悶え、心には甘い想いが込み上げ始め…。そんな佳久と結ばれようと男達が選んだ道は―?

【感想】

いとう由貴先生の淫シリーズ第二弾です。こちらも裸率高くて、リアル書店での購入に躊躇するタイプの表紙ですねww

でも美しい表紙に我慢できず淫花といっしょに、コミコミさんでポチリました。

プロローグにあたる淫花~背徳の花嫁~とリンクする雰囲気もなくシリーズ作品というのを忘れて読み進めていきますと・・・

淫夢に悩まされながらも、夢は夢だからと割り切っていたのに、徐々に現実の世界に夢が浸食してくる雰囲気が、山田太一先生の「空を飛ぶ夢をしばらく見ない」を彷彿させて、ストーリーとして、面白かったです。

前世の記憶がよみがえり、自分の想いなのか、前世の記憶をたどっているだけなのか、主人公の迷いもよかったですね。

ラストで、どうしてこういう現象が起こるようになったかの謎解きに、淫花がかかわってきて、ああつながっている物語なのだと納得します。

しかし前作で、どんどん登場人物が増えて、エロい場面も大変なことになってますが、大人数でも立ち位置や、視点の狂いもなく、さすがプロの技!!と感嘆させられました。

さてシリーズ第三弾でも、またまた登場人物が増える模様です。そちらについては、後日お話しますね。

淫花~背徳の花嫁~/いとう由貴

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淫花~背徳の花嫁~/いとう由貴

【発売日】13/02/19

【あらすじ】

「気持ちいいのか。俺の雄が―」そんなのありえない、こんなことで感じてしまうなんて…。大学生の俊也はインド旅行中に突然囚われ、そこで出逢った3人の男たちの陵辱を受ける。必死に抵抗する心とは反対に、蜜を垂らしながら快楽を貪ろうとヒクつき揺れてしまう身体―。彼らに贈られた宝石も、硬く閉ざされた蕾を責めたてる道具になり俊也を悦ばせる…。そうして蠱惑的な色香を帯びるようになった俊也に、男たちは独占欲を抱き始め…囚われたのは―。

【感想】

いとう由貴先生の淫シリーズ(笑)です。リアル本屋の店先でCiel先生のキラキラゴージャス&裸率高い表紙に、知らず知らず目を引かれていたのですが「〇〇の花嫁」とサブタイトルに出した手を引っ込めてしまいました。

というのも、こういう〇〇の花嫁に登場する受けキャラは往々にして、おとなしくて、うぶで初々しくて、あまり目立たないくせして、攻めキャラに妙に執着され、労せずして玉の輿にのるというイメージがありまして。これを読んでいる女性のみなさんは、こういう女が大嫌いですよね。(爆)

でも、こういう「〇〇の花嫁」が売れるのは、そういう女性は許せないが、自分はそうなってみたいという願望があるのでしょうかねぇ(;^ω^)

ということで、美麗な表紙はずっと気になり、心惹かれていたのですが、出版当時はそのあたりの偏見からちょっと手が出ませんでした。

しかし今年3月20日に淫シリーズ第三段「淫夜~二人の花嫁~」が出版されさそく読んだ友人がシリーズをまとめて読むととても面白かったというので、重い腰をあげてww「〇〇の花嫁」にトライすることにしました。

こちらプロローグに当たる第一弾です。これだけだと、都合のいい展開wwに、やや物足りなさを感じるかもしれませんが。あくまでも、プロローグ。

新興宗教の怪しげなカルト集団かと思って読んだら、これが違うんです。逆にこの設定が、第二弾、第三弾にもいかされています。

Hシーン満載で、ちょっと登場人物の数だけH投入してあるので、最初から最後までHシーンだらけですが、それもあとあと生きてきます。

これはぜひシリーズ全部を是非読んでいただきたい作品です。

Photo_2 くしくも、6月26日からビーボーイノベルズ夏濡れフェア2015が始まります。

対象商品はビーボーイノベルズ既刊全タイトル(2015年6月以降発売の新刊を除く)とのこと。これを機会に読んでみてはいかがでしょうか

詳しくは公式のコチラまで

愛のカタチは言葉にできない/廣瀬 航

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愛のカタチは言葉にできない/渡瀬航

【発売日】2015/06/08

【あらすじ】

通信社の香港支部で特派調査員として働く樋口慧は高校時代、ある事情から香港の留学生・李煌に逆らえず性的調教をされていた。だが李煌はしだいに慧に惹かれていき、慧もまた李煌に想いをよせていく。 そんな折、突然、李煌は自国に帰り音信不通になってしまう。
決死の覚悟で「好きだ」と告げた慧の唇を貪るだけ貪り「大っ嫌いだよ」と告げて……。それから8年、七夕の日にふたりは再会を果たすのだが──。

【感想】

最近、翻訳BLを立て続けで読んでいます。ハーレクインロマンス的な翻訳小説って、自分のなかで当たり外れがあるんですが。

というのも、日本では絶対いわないような言い回し?これが出てくると、なだぎ武の外人コントのような雰囲気になりませんか?

なたぎ武が出てきたら、台無しですよね(;^ω^)

まあセリフ回しは置いておいて、ストーリー展開において、翻訳BLのいいところは、日本の作家さんだったらあるあるっていう定番の展開を外してくるところなんです。

そして今日のおすすめの廣瀬先生は、翻訳小説ではないのですが、BL小説ってこういうものっていう自分の枠組みをひょいと越えちゃってくれてます。

初めましての作家さまですが、プロフィールを拝見すると、2013角川書店賞受賞でデビューという一般書籍出身の先生なのですね。

BLは初めて書いたジャンルとおっしゃているだけに、ちょっと普通のBLと毛色が違いますwww。

どこがどう違うのかってちょっと難しいのですが、長年BL小説を読んでいたらありきたりの関係性にその文章すっ飛ばしたくなるのですが、廣瀬先生の小説は冒頭の香港の描写も読めない漢字があふれかえってます。読者が読めないってことが、香港の異国性を醸し出しています。

BL小説なら、場が香港であっても、場が東京であっても、あまり違いがないようなところがありますが、ストーリーを読んでいくと重要なテーマになる香港と日本の違いを引き立たせるためなのでしょう、風景描写と、漢字の多様さで香港っぽさが表現されています。

こういう読者を引き込む工夫を凝らしてあるところが、BL小説っぽくないところといえば、寂しい限りですが。。

消費されるだけのBL小説じゃ、読者に飽きられるってことを編集の皆様にも気づいてほしいですね。作家さんを使い捨てにせず、一つ一つの作品を編集部さんも大事にしてほしいと思います。

廣瀬先生のようにもっと一般の作家さんがBLに参戦してくださると、BL小説界が活性化されて栗本薫先生も、草葉の陰でさぞかし喜んでくださると思いますよ。(^_^)/

それとあらすじのなかにわざわざ「性的調教」ってあおり文句をいれてますが、編集さんの作ったあらすじなんでしょうか。。。。読後の感想としては、ちょっとそういうのとは、ずれているような気がしました。

あらすじで、大げさに調教と書きながら、これは単なるプレイでしょうって話もたくさんありますけどww

とにかく新鮮さを感じました。この作家さんの書かれるBL小説を読んでみたいとおもいますよ。

極悪人のバラード/月東 湊

Photo_2 極悪人のバラード/月東 湊

【発売日】2015/05/19

【あらすじ】

自ら起業し社会的な成功をおさめながらも、親友への叶わぬ恋にフラストレーションを抱える高野。憂さ晴らしに一晩30万円で澄んだ瞳の青年・渉を買うが、文句ひとつ言わず従う渉に苛立ち、酷く当たってしまう。それでも変わらず逢瀬に応じる渉―いつしか二人でいる時間が心の拠り所になっていた高野は、溺れるように渉にのめり込んでいくが…!?

しばらく放置していたら、ココログの管理や書き方をすっかり忘れてました(ゝω・) テヘペロ。

お久しぶりです。日付をみたら・・放置しすぎ、4年ぶりです。

なぜに再開かというと・・昨夜、月東先生の極悪人のバラードを風呂の中で読み始めて、ふと気が付くと1時間たってるじゃないですが。。いかん、いかんとあわてて出まして、でも続きがどうにも気になってそこからまた1時間読みふけってしまいました。

0時を過ぎてまで読みふけってしまい、感動に打ち震えていたのですが、朝になり誰かに伝えたいという思いが、久しぶりに履き忘れに感想を書いてみようかという気持ちを引き起こしたのでした。

もともと月東先生の優しい文章と主人公の頑張る姿に好感をもっていたし現実と異世界が融合した不思議な世界観もはる好みだったので、「青龍の涙-神は生贄を恋う-」 も、「月下の涙~鬼と獲物の恋~」も、 「犬神と内緒の六日間」も、大好きでした。

作品だけじゃないんですよ。月東先生もお優しい。以前同人誌について直メール差し上げた時にも、とても丁寧で人当たりの優しい文章でお返事をいただきました。本当に作品と同じで読む人への配慮を感じる繊細なメールで、先生のお人柄がしのばれました。

そんな登場人物が優しいで定評のある月東先生が、珍しく極悪人を描かれるということでふと興味を抱き、ぱらぱら読み始めたのですが・・・

主人公高野、何とも嫌な奴です。
でもその嫌なところも、そういう行動を起こさずにはいられない理由がちゃんとあるのです。傍若無人な行動をとっているくせして高野の感じている味気なさや、孤独感、八つ当たりだと自覚して自己嫌悪する人間臭さがにじみ出てます。
渉を傷つけどこまで自分を許容してくれるか試そうとするような行動に駆られながらもそんな自分をもてあまし嫌悪するからこそ、読者もそういう弱い高野を見捨てることができません。

そしてそんな仕打ちをされても、黙って耐える渉。どうしてそこまで、我慢できるのか、そうまでして手に入れたいと思うものは何かと、読者も渉の行動の不可思議に首をひねりながらも、高野と一緒に、すべてを受け入れる渉にだんだん惹かれます。

あとは、もうラストまで、一直線。続きが気になって、やめられなくなりますよww

しかし、序盤の嫌な奴高野さんに耐え切れなず、ここまで辿りつけない方もあるかもしれないですが。。

大丈夫、嫌な奴高野は、全体の2割程度。しかも、痛いシーンは、さらっと書かれているので、ここは渉といっしょに我慢してすごしましょうww

この作品は、先生が一年をかけてブログに掲載されていたものだとあとがきで知りました。

大切に大切に書き上げてあることが、文章の隅々から感じ取れます。月東先生の繊細で優しい文章に、読後は二人の幸せを心から祈りたくなります。

本編の後で、その後の二人の短いお話が、プレゼントのように添えられています。

孤独で臆病な二人がずっと幸せでいるんだなとわかるだけで、読者はほっとさせられます。

現実って、なんとも世知辛いじゃないですが、せめてBLの中だけでも、こんな優しくて暖かい作品に触れたいですよ。月東先生の作品は、そんな疲れた現代人にぴったりなんです。

「極悪人」というタイトルにドン引かずに読んでいただきたい、はるのおすすめ作品です。

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