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「愚か者の最後の恋人」樋口美沙緒

51zhxxl2j2bl__ss500_ 「愚か者の最後の恋人」樋口美沙緒

<あらすじ>

たった一人の肉親に捨てられ傷ついたみなしごのキユナは、愛なんかいらないと固く心に誓って生きてきた。しかしある日、ひょんなことから惚れ薬を飲まされ、犬猿の仲の雇い主で、貴族のフレイを好きになってしまう。誰にでも愛を囁く節操なしのフレイのことが大嫌いだったはずなのに、彼に甘く見つめられるだけで、瞳は潤み、胸が痛いほど高鳴ってしまうキユナ。そんな初めての恋の感情に耐えられなくなったキユナは、解薬を手に入れるために、フレイから持ちかけられた、とある危険な賭けにのることにしたのだが…。

<コメント>

とこさんにかりちゃった。。\(^o^)/いつも、ありがとっす!

花丸BLACKは意欲的に新人発掘をされているようですね。樋口先生も、新人さまです。

中世ファンタジーに加え「愛の迷い子」という独特の設定もあり、ややとっつきにくいかもしれません。

加えて、登場人物たちのなれない横文字のネーミングや、惚れぐすりなる少女マンガのようなアイテム( ´艸`)プププ

もしやとんでも本かと、構えて読み始めましたが。。

いやいや、これがなかなか面白い。( ̄ー ̄)ニヤリ

作者もおっしゃていたように、惚れぐすりというアイテムはシェイクスピアの「夏の夜の夢」を彷彿とさせますが、「好きベクトル」を作中の登場人物みんながあっちこっちに飛ばしまくってる感じは、まさに「お気に召すまま」です。

どシリアスなシェイクスピアもすきだけど、恋に右往左往するおしゃれなコメディーも好きなんですよねぇ・・

惚れ薬で無理やり好きにさせられ、解毒剤?を手に入れるために、主人であるフレイの言うがままに動かないといけない使用人のキユナ。しかし、それはフレイと他の人を結びつけるためであって・・・と、いろんな恋心が錯綜し、複雑に絡み合ってます。

誰にでも甘い言葉をかけるフレイ、だからキユナにもかけられる甘い言葉を信じたくないのに、それを聞かされるとフレイにほれてしまっただけに腰砕けになってしまうという展開が、すごく新鮮でした。

恋のさや当てと、キユナの出生の秘密もくわわり、てんこもり状態です。

これだけのエピソードをこの厚さの文庫に収めるのは、ちょっと急展開気味ですが、それもまたスピード感があって好感が持てました。

しかしながら、舞台は中世でシェイクスピア調だからこそ、上下巻で恋愛コメディをじっくり書き込んでいただいてもよかったかなと、やや物足りなさが・・。

それも、この物語をもう少し味わっていたかったという気持ちですので(*^ω^*)ノ彡

他にもどんな作品が飛び出すのか、楽しみな作家さんです。

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